引用元:https://www.leco.co.jp/products/organic/tga801
| 会社名 | LECOジャパン合同会社 |
|---|---|
| 住所 | 東京都港区芝2-13-4 住友不動産芝ビル4号館 |
| TEL | 03-6891-5800 |
LECOジャパン合同会社は、自動化技術と高い測定精度を強みとした熱重量分析装置を提供しており、研究開発から品質管理まで多様なニーズに対応しています。本記事では、LECOジャパンの「TGA801」「TGM800」の2つの製品に焦点をあて、それぞれの特徴や強みについて解説します。
自動化による高効率な熱重量分析を実現している
熱分析においては、測定精度だけではなく作業効率も重要な要素です。LECOジャパンの熱重量分析装置は、自動化技術を積極的に採用することで、従来の手作業による分析工程を大幅に効率化しています。同社の代表的な熱重量分析装置である「TGA801」は、水分、灰分、揮発分、固定炭素、強熱減量などを自動で測定できるマクロ熱重量分析装置です。従来の重量法では、試料を乾燥機やマッフル炉、デシケーターへ移動させながら何度も秤量する必要がありました。
しかしTGA801では初期重量測定後の工程を自動化することで、分析担当者の負担を大幅に軽減しています。また、最大19試料を同時に分析できるため、多数のサンプルを扱う品質管理部門や受託分析機関でも高い処理能力を発揮します。
複数の試料を一括で分析できることで、測定待ち時間の短縮やラボ全体の生産性向上につながります。さらに、重量変化を利用した自動終点検知機能を搭載している点も特徴です。
試料の状態に応じて測定終了を自動判断するため、過剰な加熱や不要な測定時間を削減できます。分析条件の最適化と作業効率の向上を両立できる点は、多くの現場で評価されているポイントといえるでしょう。
加えて「TGM800」は加熱乾燥法による水分分析を全自動で行う装置として開発されています。最大16試料を自動測定できるため、食品や飼料、工業材料などの水分管理業務を効率化できます。
従来の乾燥法で必要だった秤量や移動作業を大幅に削減できることから、ルーチン分析の省力化にも貢献しています。
高精度な測定性能と優れた再現性を備えている
熱分析装置では、わずかな重量変化を正確に検出する能力が求められます。LECOジャパンの装置は、分析精度の向上に向けた設計が随所に施されている点が特徴です。TGA801には最小読取0.0001gの低ドリフト内蔵天秤が搭載されています。分析中に発生する微小な重量変化を安定して測定できるため、水分や灰分などの定量分析を高精度に実施できます。分析サイクル全体を通して安定した測定性能を維持できることから、再現性の高いデータ取得が可能です。
また、精密な温度制御機能も大きな強みです。温度の立ち上がりや保持温度の制御精度が高く、試料ごとに設定した分析条件を正確に再現できます。熱分析では温度条件が結果に大きく影響するため、このような高精度な制御機構は信頼性の高いデータ取得に直結します。
TGA801ではカルーセルが自動回転する構造を採用しており、すべての試料が均一な加熱環境にさらされるため、試料位置によるばらつきを抑制できます。複数サンプルを同時分析する場合でも均質な測定条件を維持できることから、試験結果の信頼性向上に貢献しています。
TGM800においても高精度な水分測定を実現するため、0.0001gの内蔵天秤と精密な温度制御機構を採用しています。さらにオーブン内のガスフロー制御や精密な温度制御とガスフロー管理によって、試料間の測定誤差を低減しています。
こうした設計により、標準的な加熱乾燥法に準拠した高精度な水分分析が可能です。研究開発用途ではもちろん、品質保証や工程管理など日常的な分析業務においても、高い測定精度と再現性を維持できることは大きなメリットといえるでしょう。
幅広い試料に対応する柔軟性と操作性を備えている
熱分析装置を選定する際には、対応できる試料の種類や運用のしやすさも重要なポイントです。LECOジャパンの熱分析装置は、多様な業界や用途に対応できる柔軟性を備えています。TGA801は石炭やコークス、セメント、触媒、ゴム製品、食品、飼料など、さまざまな有機物・無機物・人工材料に対応しています。炉内の雰囲気を空気、窒素、酸素で制御できるため、試料特性に合わせた測定条件を設定できます。
さらに1,000℃まで昇温可能な高性能セラミックス炉を搭載しており、多様な熱分析ニーズに対応できます。一方のTGM800は食品や飼料、穀物粉、農産物のほか、石炭やセメント、触媒などの工業材料にも対応しています。
試料量や測定条件を柔軟に設定できるため、多様な分析業務に適用可能です。乾燥時間についても固定時間と自動終点検知の両方を選択できるため、試料特性に応じた最適な運用が行えます。
また、両装置に採用されているCornerstoneソフトウェアも特徴のひとつです。タッチスクリーンによる直感的な操作が可能で、分析条件の設定から診断、データ管理、レポート作成までを一元的に行えます。リアルタイムで装置状態を確認できるほか、多言語対応やユーザー権限管理機能も備えており、幅広い利用環境に対応しています。
さらに、分析データの統計処理やLIMSとの連携機能も搭載されているため、品質管理システムへの組み込みも容易です。単に測定するだけではなく、データ活用まで見据えた設計となっている点は、現代の分析現場に適した特徴といえるでしょう。